「ごめんね、志津」


悠太は何度も何度も謝っていた。


「志津泣かないでーっ」


陸は私以上に泣きじゃくっていた。

歩けなくなった私を小学生の悠太や陸がおぶれるはずもない。

「俺が助けを呼んでくるから、2人はここで待ってて」そう言うと、悠太はひとりで山道を駆け下りていった。