ラミアも彼の後に続いて動き出した。
それを追いかけてペシェも走る。
次第に、ヴォルラスとギバルの争う音が大きくなる。
彼は、ギバルの腹に膝で蹴り上げ、血だらけのヴォルラスに拳を入れてその場の空気を止めた。
「運ぶの手伝ってくれ」
ギバルをペシェに押し付け、ヴォルラスを担ぎ元来た道を引き返す彼にラミアは言った。
「ねえ、どうして、関わったの」
「壊せって、頼まれた。
副が無事だから、別にこれ以上関わらなくても大丈夫なんだけれど」
スピカとリンメイが消えた場所までやってきた彼は、二人が居る部屋を探して扉を開いた。
椅子に座るスピカの横で、リンメイが腕を気にしながら指示を送っている。
「脈はあったのか」
彼の問いにスピカが首を振る。
「ハピネスにアクセスできないのだから仕方ないわ。
やはり、戻るべきよ。
長官は、生きているかしら」
「気絶させた。
薬だっけ、それの効果は切れてない」
それを追いかけてペシェも走る。
次第に、ヴォルラスとギバルの争う音が大きくなる。
彼は、ギバルの腹に膝で蹴り上げ、血だらけのヴォルラスに拳を入れてその場の空気を止めた。
「運ぶの手伝ってくれ」
ギバルをペシェに押し付け、ヴォルラスを担ぎ元来た道を引き返す彼にラミアは言った。
「ねえ、どうして、関わったの」
「壊せって、頼まれた。
副が無事だから、別にこれ以上関わらなくても大丈夫なんだけれど」
スピカとリンメイが消えた場所までやってきた彼は、二人が居る部屋を探して扉を開いた。
椅子に座るスピカの横で、リンメイが腕を気にしながら指示を送っている。
「脈はあったのか」
彼の問いにスピカが首を振る。
「ハピネスにアクセスできないのだから仕方ないわ。
やはり、戻るべきよ。
長官は、生きているかしら」
「気絶させた。
薬だっけ、それの効果は切れてない」