さらには、九州中部に注意を促すと共に、地域境を警戒するように伝令を出した。 万が一ということが無い訳ではない。 スパオオは決して侮れない相手だ。 そもそも速水は、蜂同士が争うことなど、思ってもいなかったからだ。 それだけにミツバチを奴隷のように扱う、スパオオは許せなかった。 中央部には、伝令を出した。 速水は、我が身を犠牲にしてもその伝令を無駄なものにしたいと、心から思った。