次に速水が指示を出したのは、戦力の増員であった。


西側の被害は大きなものだが、東側に戦力を集めていたので、まだ充分な余力はあるのだ。



スパオオを刺激しないように、比較的離れたところにゆっくり集めてゆく作戦だ。


スパオオの新蜂が誕生する前に、現存する兵力を抑える。

それができなければ九州南部はスパオオに支配されることになってしまう。



再び、速水は拳を握り締めた。




が、




作者には、どう見てもそれがよくわからない。