それをきっかけに、あちこちでおしくらまんじゅうの固まりが出来上がっている。
ミツバチ達の防衛線を突破する目前のことであった。
少し離れた場所で、スパオオの指揮官オカチャンが、ミツバチ達に取り囲まれている。
そのミツバチ達の中から一匹のミツバチが、オカチャンの前に出てくる。
東方部隊長 四浦夏馬であった。
「四浦と申す。スパオオ軍の長とお見受けいたした。何か言い残すことは?」
「うむ、私が指揮官オカチャンである。皆さんの働きは素晴らしかった。が、多分 今頃は西側で本隊が上陸態勢になっているだろう。諸君の善戦を祈って…い……る………」
最後の台詞が終わる直前、勢い余ったミツバチ達は飛びかかっていた。