一方、こちらはスパオオ本隊。

現在、ジェネシスが実権を掌握する形になっており、その兄弟が各地で指揮をとっている。

先日からの南紀白浜侵攻作戦のために、主だった兄弟がジェネシスの元に集まっていた。



そして今日、昨日の四国侵攻部隊に続いて、山陰侵攻南紀襲撃部隊の全滅を知ることになった。





「いったい、何があったんだ!我々が二千もの数を送ったというのに!
四国は仕方なしとしても、二千もの数が全滅というのは尋常じゃない!明日は、本当に総攻撃だ!
もちろん、必要なら俺も出る!お前達も準備をしておけ!」




ジェネシスのプライドに、そうとう大きく傷を付けてしまった隊長。

今のジェネシスのセリフには隊長の名前はなかったものの、その胸に、しっかり刻んでいることに違いない。


『隊長と名乗るハエが現れて、私を本隊に送り返したんです。それはもう、とんでもない強さで………』


山陰侵攻のチームリーダーのセリフである。



ミツバチ側の得体の知れない助っ人に、不気味さを感じながらも、俺達が負けたことはないと胸を張ったジェネシスであった。



明日は総攻撃である。
一万五千から二万もいれば、負けることはない。
とにかく、南紀白浜のミツバチ連合を解体するのが目的だ。
変な奴に邪魔して欲しくないな。





束の間の休息をとるジェネシスであった。