『……え!?』

渡された文書に目を通して、アナウンサーは驚愕の表情を浮かべ、しばしの沈黙を作った。


……?

頭の中にたくさんの疑問符を並べ、葵と小女の2人はお互い顔を見合わせる。


『み、皆さん、お……落ち着いて聞いて下さい……』


まずはアンタが落ち着け。と言いたくなるくらいアナウンサーは同様して、手元の文書を読み上げた。



『国民の皆様こんにちは。
政府統括チームです。』



「政府…………?」


葵は訝しげな表情を浮かべ、液晶画面をまじまじと見つめてそう呟いた。



『本日は三日後に施行される、国家特別法令01――"massacre"についてのお知らせをさせて頂きたく、情報メディアにこの文書を送信致しました』



"massacre"

直訳すると――虐殺。