「俺たち、もう別れようぜ。」

「……」

「何てゆーか、お前あんまり可愛くないし?
飽きちゃったんだよね。」

「……」

「じゃあね。奈留〈ナル〉」



私の名前は石因〈イシヨリ〉奈留 。

10分前に彼からメールがきて、何かと思って来てみたら別れ話だった。


……でも、思ったよりあんまり悲しく無いんだ。
何故だろう。

それほど彼の事を思っていなかったのか、
それとも……悲しいと言う感情を忘れてしまったのか

それすら分からない。


只、今分かるのは

……私はまた一人ぼっちだってこと。