「ちょ・・・・大声ださないで!

  お願いだから!」




華子がせがんだ。







「いいんだ!!!!


 華子!!!!!





  お前・・・・俺の気持ちわかってるか!?」





「・・・・え」






「あの中身は

 おれの一番大切なひとが!!

 



 一番大事なひとが!!
 
 



 身を裂いて残した!!
 

 だいっっっっじな ものなんだ!!!


 


 相手が俺じゃなくとも

 その人が幸せになるんだったら・・・

 


 そう思って・・・・・・・

 俺は、・・・・





 そんなにあの中が怖いのか?



 それじゃああの子の存在を
  
 否定するようなものだろう!?




 違うか!?

 



そらに嫌われるのがそんなに怖いか!?」

 



祐樹は華子の肩をがっしりつかみ、

たびたび激しく揺さぶった。





 華子は知らないうちに またぽつりぽつりと涙を落していた。