家に着いたら母がいなかった。



祐樹は華子の携帯に電話をしてみたが

残念にも、家の中から着信音がした。



どうしたものかと思ったが、父がそらを捜してくるから

華子は家で待機をする。

そういう話になっていたらしい・・・・


なので、捜しには行っていないだろうと信じ


父はストーブで温まりながら、また

ちょっとだけ

華子との思い出話をした。



「なぁ、そら。


 何であそこにそらがいると思ったか


 わかるか??」




そらは温かいココアを口にしながら首を横に振った。



「実は、華子も

 何か考え事があったり、

 嫌なことがあったりすると

 あそこのブランコでぼーーーーっと

 してたんだよ」


ココアをふき出しそうになった。



「そこまで似なくてもいいのにね」



と、心の中で拒絶を感じながらも

口の周をな舐めながら落ち着いて言った。


「ほら、そういうところも。

 実はよく飲みこぼしもしてね」


クックッと父は面白がった。


「・・・・・・・・・・・・・・あ」






父は固まった。