「・・・・本当にそっくりだわ
吐き気がするくらい」
声をガラッと変え
彼女はせせら笑った。
病室での冷たい声よりたちの悪い、低くかれた声。
そらは目を白黒させ、困惑した顔を見せた。
「あなた、白石さんといいましたっけ
あのお医者様と結婚なさるんですってね?」
そらはさっきの言葉が気になったが、
この人の流れに任せようと思いしぶしぶ答えた。
「あ・・・はい、そうなんです」
「あら・・・・・・・そう・・・・・」
微妙な空気が流れた。
そらは居心地の悪さに耐え切れず、イスの下で足をもじもじさせた。
「じゃぁ警告しておくわ
お気を付けなさい
いたるところに目をひからせることね」