検査室に私が入ると、淳一郎は
え!?と、酷く驚いていた。
……。
私はその反応に迂闊にも、がっかりしたのだ。
そんな自分を信じられなく思ったが。
そして、何の問題もなく
すんなりと検査は終わり、
私は新人さんに、先に病棟へ包交車を持って上がるよう指示した。
……淳一郎と二人になった。
彼は、私の後片付けしている姿を眺めていた。
いつもは、検査が終わったらすぐ、
汗びっしょりの検査着を着替えに医局へ行くのだ
が……。
私はさっきの反応を思い出してむっとしていた。
見てんじゃないわよ!とか言ってやりたかった。
「なにか文句ありますか?
え!?っていうくらいですからね!」
控え目に言うつもりが、調子に乗った言葉が出てきてしまった。
……怒られる!
………あれ?
私は淳一郎を片目で見た。