一緒の歩幅じゃないと嫌。

置いて行くなんて許さないから。

 
わかってる。


二人の後ろ姿は、そう言っていた。


二人が闇に溶け込まれた頃

違う闇から、太いヒールの音がしたのを知る筈もなく……。