そらは腹をくくる為に一息ついた。
「私、
牧田さんの奥さんに・・・聞かれたの。
私が・・・
白石祐樹の子供なのか」
淳一郎は顔をしかめた。
どういうことかと、身を乗り出したが、そらは彼をなだめた。
「淳一郎。
私、父さんに似てる?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「そう・・・だよね
私もわからないの
あまりにも母に似すぎていて・・・・」
そらは悲しく笑った。
「奥さんがね、教えてくれたの。
昔、母と牧田さんは付き合ってたんだって
そして
奥さんは半年後に二人を終わらせようと
手をうった」
淳一郎はもの申した気だったがそらがそれを遮った。
「しかし、奥さん曰く
二人は終わっていなかった。
そして、母は・・・・・・
妊娠して病院を去っていった・・・?」
口にしたらますます混乱してきた。
私は自分で、誰の子供なのかを調べるのだろうか。
妊娠の周期を計算する?
DNA検査を出す?
迅速検査にすると高くなるんだっけ・・・。
もし白石の子でなかったら
私は・・・・・。
「汚い気がするの」
そらの腕に力が入った。