「おはようございます。
コーヒーをお持ちしました。
あ、ブラインド開けますね」


そそくさと、窓際へ移った。


不機嫌な榊さんは、ノソノソと起き上がりコーヒーを口にした。


さっきまで私が履歴書を見ていたのに気付いたんだろう、


「お前、頭いいんだな。資格もすげぇじゃん。」

触れられたくないとこを突いてきた。


「日頃、バカバカ言うくせに?」

とおどけると


「生きてく上での知識があんのと、学校の勉強ができんのは違う。

お前は、お勉強できても、社会で生きてくには馬鹿で無知だ」


と大まじめに答えられた。