「……あぁ、そのまさかだよ。

彼女の父親は、テッペーの父親から借りてたんだ」


「…そんな……!」


「元金はそんな大した額じゃなくても、法外な金利でどんどん膨れ上がっていくんだって。


払っても払っても…完済する日なんかこない。
それでも、毎日のように取りたてがくるんだ。


家のドアに張紙されたり窓ガラス割られたりね…目茶苦茶らしいよ。

だから…死を選んだんだろうね」


「………。」


「テッペーが事実を知ったのは、彼女が死んでもう灰になった後だったんだって。

……やるせないよな…」