「………。」
「まぁ…俺が言うべきことじゃないんだろうけど…時期にわかることだから言っとくよ」
「………?」
「テッペーはね……ヤクザの息子なんだよ」
「…えっ!?」
あまりの衝撃事実に蓮司さんを見ると、変わらず前を向いたまま目だけチラッと動かして私を見た。
「小さい時から父親の背中を見て育ったんだ。だけど…成長するにつれ、だんだん父親の仕事内容や舎弟達がしていることがわかってきて、テッペーは疑問を持ち出したんだ…」
そこまで話すと、運転しながら胸ポッケからタバコをとりだし「ごめん、吸っていい?」と一言きいてから火をつけた。