あの日のように胸の奥から涌いてくる涙を止めれなくて、もう立ってることもできなくてその場に崩れ落ちた私は声を出して泣いた。


泣いて泣いて泣いて…。

同じ涙なのに1人で泣いてた昨日までの涙と、今の涙は違った。


絶望して、孤独に怯えながら膝を抱えて自分で自分を抱き締めて泣いてた昨日までと、まるで“泣いていいんだよ”って言われたみたいに、人の温もりの中で素直に流せる涙は違った。


社長も蓮司さんも何も言わなかった。慰めるわけでも、ハンカチ貸してくれるわけでもなく。


ただ私が泣きやむのを待ちながら、泣くことの邪魔にならないように側にいてくれた。