……何しにきたの?

あ、無断欠勤を咎めにとか?


いや、そんなくだらないことのためにこんな高い料金払わないか。


じゃあ…何…?


疑問が頭に浮かんでは消え…グルグル渦巻く。


でも誰もしゃべらない。

ただ静かにウィスキーを飲む社長にウーロン茶でお付き合いしてる蓮司さん。


それを眺めてる私。


防音のせいで外の音も聞こえてこないから余計に静かで、ウィスキーグラスの中でぶつかる氷の音がやけに耳につく。


そんな重苦しい雰囲気をうち破ったのは他でもない社長で…


「おい、氷」


だけど全然関係ないことを言う。