「川原さん、彼氏に騙されたんだねぇ…。

同情はするけど、簡単に人を信じてよく確認もせずに名前書いた川原さんも悪いよ」


私の話を聞き終えた相模さんは残念そうにそう言った。


確かにそうなんだけど、相模さんの言うことはごもっともなんだけど……まさか彼氏に騙されるなんて思ってなかった。


しかも一緒に住もうって言ってくれた雅樹が騙すなんて…信じられない。


「これは夢かな?」なんて軽く現実逃避してる私を無視して相模さんはこれからのことを話していった。


相模さんは「ヤ」から始まるその道のお仕事をされてる方だった。