そう思ってたのに…。

――――――…。
―――――――…。


その夜の花火の時、みんなが上げてる打ち上げ花火を石段に座って眺めてたら、雅樹がやってきて隣りに座った。


久しぶりに話せて嬉しいんだけど、心臓のドキドキがうるさかった。


「この1年でみんなとの思い出いっぱいできたね」


「はい!
もうイベント全制覇って感じですよ」


笑って答える私に、急に真顔になった雅樹の横顔がちょうど打ち上がった花火の淡い光に照らされてドキッとした。


「じゃぁさぁ―…

これからは、俺と2人だけの思い出作らない?」