雅樹はひとつ上の2年生で、いつも輪の中心にいた。


面倒見がよくて、気が効いていつも周りをよく見てて…みんなのいい兄貴分だった。


私のあんな何気ない自己紹介をちゃんと覚えてくれてて、だからサークルの飲み会や企画によく誘ってくれた。


雅樹も地方から出てきて1人暮らしだったから、

「1人で食う飯は寂しいもんだ。だから気にしなくていいから食え」って言って何度か一緒にご飯を食べに行ったりもした。


昔からご飯なんていつも1人で食べてから今更どうってことないけど…やっぱり誰かと食べるご飯は楽しいしおいしい。