信じらんないっ!
そんなもんのために、女装したの!?


哀れみ半分、驚き半分で社長を見ると…


「そんな目で見るな!俺は知らなかったんだ!

こいつらに嵌められたんだよっ!」


忌々しそうに吐き捨て、和紙を折ってた。


「アハハ!

それでね?まだ続きがあるんだよ、この話。

最高のオチだよっ!」


そう言って、続きを話す前からもう笑う気満々で蓮司さんは話しだした。


見事、優勝した社長は不機嫌全開でステージに立っていた。

社長を推薦した蓮司さんを含む仲間達がニヤニヤ笑いながらそのステージを見守る中、司会者が準優勝者を読み上げる。