「……ゃん。サツキちゃん?」


「はいっ!?」


自分が呼ばれてることに気がついて、慌てて顔をあげたら蓮司さんの顔が目の前に…!!


「ボー…っとしてたけど、大丈夫?」


「あ…ごめんなさい。考え事してて…何ですか?」


ホントにボー…っとしてたみたい。

いつしかもうスタジオだし、社長と3人で蓮司さんの持ってきてくれた差し入れを囲んでるし、私の手にはサンドウィッチがあるし…。


「寝てんじゃねぇぞ?

これからが本番だってのに、ボーっとしてんじゃねぇ。

気合い入れて飯食って働けっっ!」


社長の発言は聞こえないフリして、サンドウィッチを口に入れた。