次の日から、ユミに誘われてD組に通うようになった。


 もちろんユミがD組に行く目当ては彼氏の市原拓斗くん。


 まだ付き合って1週間も経っていないのに、2人はラブラブだった。


 市原くんも、始めは美嘉に話し掛けなかったが、今は名前で呼ぶ仲。

 
 次第に、3人は仲良くなっていた。


 「なぁ、今日俺の友達も入れて遊ばねぇ?」


 「いいねぇ♪賛成!美嘉は??」


 「いいよ!遊ぼう♪」


 2人の同意で、拓斗の友達も入れて遊ぶことになった。


 「おい!秀!今日、もち空いてるよなっ??」

 
 「空いてっけど・・・」


 教室の奥から、茶髪の男が出できた。


 顔はイケメンで、美嘉は一目ぼれだった。


 「こいつ秀!秀、こっちが俺の彼女のユミでこっちが美嘉」


 「はじめまして。ユミです」

 
 「美嘉です。」

 
 「どーも。俺、秀。秀でいいから」


 そういい残して、秀は去って行った。


 ユミも美嘉も少し焦り気味。


 秀の存在感に圧倒されていた。


 「あんな奴だけど、よろしくなっ!」


 そう拓斗が言ったとき、チャイムが鳴った。


 「じゃあ!放課後校門でね♪」


 「おう!」


 そう言って美嘉とユミは教室で戻った。