―小さい頃憧れた。
少女漫画のヒロインに。
何があったって結局最後は幸せで、恋は実りヒロインはハッピーエンドを迎える。
だからそうなると私も思っていた。だってどの少女漫画も大体その筋書きなんだもの。
夢を見ていたのだ、あの頃の私は。
私もこういうヒロインなのだ、だから大丈夫。
…そう思っていた。
だからこそ、私はあんな経験をし、ようやく目が覚めたんだろう。
―高山 沙織、当時中学2年生。
恋に恋した事実に気付かない、馬鹿な女。
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