え…。

先生…?


アタシはここは起きない方がいいと判断して眠ったフリをしながら先生を確かめる。

いつ帰ってきたんだろう。

かけられたブランケットで顔を隠しながら先生の表情を見る。



…暗くてよくわからない。



でもなんとなく先生は…
その映画の向こうの…何かを
見ているようだった。



「起きて…るんだろう…?」

先生が画面を観ながらアタシに話しかける。



アタシは何も答えなかった。