「早く来い!」

小野先生はエドワード先生の呼ぶ声に振り向こうともせず必死になって逃げる。



アタシも必死になって小野先生を追いかける。

先生、足が速いってば。

でも先生との距離はどんどん広がる。



「見つかったら面倒なことになる!」

そう言いながら先生は戻ってきてアタシの腕を掴む。



店を出ても2人してしばらく雑踏の中を走り続ける。



「ちょ…先生、
息切れそうです…ってば…」

声も絶え絶えに先生に言う。