「もう!どっちですか!」 「だからどっちでも構わない」 「せっかく一緒に来たんだからちゃんと選んでくださいよ!」 「キミが一方的に連れて来たんじゃないか」 「とにかく!どっちですか!」 アタシはそう言いながら先生の目の前にグラスを差し出す。 ……? あれ? 先生は驚いた顔をしてグラスの向こうを見ていた。