ニコニコと微笑み、あたしに向き直る。


「息子がお世話になったそうで…ありがとうございます」

「いえっ…そんなっ…」

ブルブルと首を振った。



「僕ね、杏お姉ちゃんのおかげで、算数のテスト100点取ったんだよ!」

「すごい!大樹君が頑張ったんだよ」


微笑んで頭を撫でると、抱き着いて来る。


あらあら……可愛い♪



「今日は、杏お姉ちゃんキレイだね」

「ありがとう」


こんなに小さいのに、お世辞が言えるなんて…すごいわ。



「大樹君……?」


モデル達が、あたしの後ろから、話し掛けた。

その途端、大樹君の体に力が入り強く抱き着いて来る。



「……なに?」

「この女……あの地味子なの?」