「座ったら?」
自動販売機の横で立って飲んでいた私に 勇樹君が行った。
「あ うん」
普通するつもりなのに 顔が赤くなる
でも暗いからどうせ分かんないよね
私は勇樹君の隣りに座った
「なんか 懐かしいな…
またこーやって 一緒にいて話せるなんて思わなかった」
そんなこと呟いた。
でも 勇樹君は覚えてなかったんだよね…
「そっかあ
そう考えたらすごいな
俺もちゃんと覚えてれば良かったな…」
そう言って勇樹君は少しうつむいた
やっぱり覚えてないか
思い出さないかな
「小学校の遠足の時もね
勇樹君とバスが隣りだったんだよ いっぱい喋ったの覚えてる…
なんかこんな覚えて うち気持ち悪いね」
ごまかすように笑ってみせた