「じゃ 行こっ!」


みんなが集まっている中庭に行った。

ステージでは B組の人達がバンドしてるし

隣りではD組のたこ焼き屋さんがあるし


いつもと全然違う学校の不陰気に ワクワクしてた。


しばらくウロウロしてるうちに お昼も過ぎていた。



「…やばいよ!
繭!うちら1時からステージじゃん」


「嘘でしょ~?
ご飯食べてないのに~」

「仕方ないよ 行くよ!」


私達のクラスは シンデレラの劇をすることになった。


主役のシンデレラはなんと繭だ。
いつも長くて巻かれた髪は 確かに姫みたいだった。

喋るのが得意な美優は、ナレーション担当だ。


私は ステージには出たくなかったから 衣装係になっていた。


「由華~
頑張ってくるね!」


綺麗なドレス姿の繭が手を振った。笑顔ですごくカワイかった。


幕が開いて
本番が始まった。