「…え?」



ああ…呼んでしまった。絶対 びっくりだよね


でも 後には引けないから 言うしかない。



「あ、 いきなり呼んでゴメンっ

小学校一緒だった 川崎由華だけど…

覚えてる??」



返事が怖い。

勇樹君は 私の顔をじっとみて




「…ゴメン覚えてない」


そっか …。



「でも この前
花火大会で光輝と一緒にいたよね」



そのことだけでも覚えててくれて嬉しかった。



「うん」


「光輝と付き合ってんの?」



「ううん。友達なだけだよ」


「そっか
あいつ 良い奴だから 付き合えばいいのに」


その一言が、ズキッと胸に刺さった


ああ…
やっぱり 私はまだこの人が好きなのかな



「竹田君は良い人だけど
他に好きな人がいるから…」


「そっか」



沈黙になってしまった。
頑張らなきゃ。せめて アドくらいは聞かないと