ということで、私は、彼――正平の部屋へ行った。


正平の、3歳上のお兄ちゃんが使ったという4教科分の問題集を持って。


正平がどんな反応をするか、ワクワクしながら部屋へ入った。


正平は私と勉強することをいったん拒否したけれど、私がちょっと思わせぶりな表情をすると、朝の出来事で懲りているはずなのに、簡単にひっかかった。



……ほんと、バカだね~。


その夜、ベッドに入ってからも、正平のことを思い出して笑ってしまった。