「落ち着いたら直ぐ連れてくる」


頭の上から聞こえた声に香は顔を上げた

光世と美帆の微笑んだ顔を見て香は目を見開いた


息子のこんなに優しい表情を見たのはいつの事だったか…


その光世の横にいる少女の存在が変えたのだと…


香は美帆にずっと東條寺家にいて欲しいと願った