美帆は泣きはらした顔でポカンとしたまま光世を見て、頭の中は整理が出来なかった


「美帆、タオルで顔拭きなさい」


光世はタオルを差し出すと、美帆はうんと頷き受け取る


「美帆、辛い思いさせてすまなかった。俺は美帆の事しか考えられない。だから…」


光世はゆっくりと美帆の背中に腕を回して抱きしめた