「…奥様か?」


光世はチラッと雅人を見て


「明日、美帆を連れて帰る」


「…」


「連れて帰らないと、雅人。お前も大変なことになる」


雅人は苦笑いするしかなかった


光世の母親、香は普段は温厚でのんびりした感じの女性。


しかし、一回切れると組長でさえ押さえられない。それを知っているからこそ雅人は何も言えなかった