「でも、それが理由じゃないってすぐわかったのよ」


香はクスクス笑いながら話しを続けた


「あの子、小さい頃から辛いことばかりでね。それはこの家のせいなんだけど…だんだんと心を閉じて本当に信頼出きる人しか心を開かないの。」


美帆は顔を上げると微笑む香を見つめた