光世は震えている美帆を引き寄せて肩を抱いた


「美帆、両親は大丈夫だ。俺の家に関わる会社で働いている。しかしな…今は会えない」


美帆はゆっくりと顔を上げると、涙を溜めて光世を見つめていた


「…何故会えないの?」