=次の日=



結季と登校してきた。


そういえば、昨日、

結季は校門の前で待ってくれていた。


結季は涙目の私を見ても、

特に何も聞いてこなかった。


それが凄く安心した。


 
教室へ入ると、

和宇慶が皆に囲まれていた。


私は前を通っても気にせずに

明のところへ向かった。



「明、おはよう!」


「あ、おはよう。あれ?
少し目赤くない??」


「そうかな?いつも通りだよ。」



椅子が動く音が聞こえた。


和宇慶が席を立って

こちらへ来るみたいだ。


私は遅いながらに身を縮めて、

見えないようにした。