私が思い続けた3年の間、

彼は私ではない人を見ていたのだ。


それはそれで哀しいけれど、

これでよかったんだ。
 
 
例え身長が逆転してても、

2人の温度差が逆転することは

なかったんだ。


ただ、それだけだ。


今度こそ忘れよう。


傍にいても幸せだと思えない。


私を見てないのなら、

嫌われなければそれでいい。


私の小4の恋が終わっただけなんだ。



私は何も言わずに

和宇慶の前から立ち去った。



その夜、

思い出の中の和宇慶が

私の中で霞んでいった。