「村井君。私は、簡単に壊れてしまうような、弱い人間ではありません。村井君が思っているより、もっと、ずっと、しぶといです」


笑いかける。
私は大丈夫だから。
ゆっくりと、しっかり伝える。

私の肩を掴み、縋るようにする村井君。
あなたはこんなにか弱い人だったんですか?


「お前はまた……そうやって、俺には何もっ……!何も話してくれないのか!?」

「そうじゃありません。村井君、落ち着いて下さい」

「だったら言えよ!俺にっ……俺にも言ってくれよ!!!」






「―――っおい!!」