「貧血か何かかしら?確かに顔が真っ青だわ」

「じゃあ、美紀は授業あるんで戻りまーす。雛ちゃん、しっかり休むんだよ?」

「ぁ……はい、ありがとうございます」

「失礼しましたぁ」


今度は顔、強張らなかったかな。
美紀さんの姿が見えなくなると、一気に力が抜けた。
膝が笑ってる。


「少し横になってるといいわ。生理か何か?」

「それは違います。でも、えと……よくわからないんです……」

「そう、なら何か体が緊張したりして疲れが出たのかもしれないわね」