「はいっ、ご到着ー☆先生ぇ、いますかぁー?」


とりわけ何か話したわけではない。
ただ淡々と美紀さんの言葉に頷きながら歩いてきた。
保健室に着いた時は、ここが天国なんじゃないかと思えるくらい安心した。


「あーい、どしたー」

「小鳥遊さんが体調悪いみたいなので、休ませてあげて欲しいんですっ」

「あら、久しぶりね」

「はい………」


引き攣るように口角が上がる。
あれ、笑おうと思ったのに………。