床に見事に散らばった
プリントを仕方なしに集めていく。

なんで私がこんなこと…。
今日厄日なの?
占いそんな悪かったっけ?

「ほら。」

『…へ?』


突然掛かった声に間抜けな声を出してしまった。

顔を上げるとあまり見ない顔がいた。
…誰ですか?

手にはプリントの束。


『…あっ、ありがとう!』

また顔を床に戻してプリントを集める。
彼もまた何も言わずに
プリントを集めてくれた。


誰?普通科では見たことない。
じゃあなに、頭良すぎる特進科の人?
うん、絶対そうだ。
なんかオーラが違うもん。

特進科の人と喋ったの
初めてかも。
特進科の人普通科馬鹿にしてるから。
確かに私たち馬鹿だけどさ…限度ってもんが。