「旭、お隣さんってどうゆうことだ?」


それまでどうでもよさそうにしてた
ノリが透き通った瞳が
こぼれそうになるほど
目を見開いていた。


こんな顔もするんだ。
私も笑みがこぼれる。


「ああ、しのは俺ん家のお隣さんで幼なじみだ。」


言わなかったっけ?
って能天気に聞いてるけど
ノリの反応からして
言ってないんだろうね…。


ってか、同級生が
お隣さんは困るよっ。
知られたくないモノが
うちにはたった一つだけあるから…
あきちゃんもそれは
解ってるでしょ…?


「大丈夫。」