駅に行くと丁度電車が来ていた。
走って行くとやっぱり座席は空いてない。
仕方なく入ってきたドアと向き合う。
2駅だし立っててもいっか。
そういえば、あのバイトの自己紹介から
織田くんに会ってない。
学校でも会ってないし。
特進科別の棟だから、
あの日は奇跡だ。
電車に揺られて
そんなことを考える。
夕日がビルの隙間から漏れ
私の目に照り付けた。
思わず目を閉じて顔を背ける。
光を感じなくなって
目をそっと開けて
顔をあげる。
『…あ。』
織田くん…。
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