カランカランと音がしたので
振り替えると克己さんとあきちゃん。
その後ろに新人らしき人がいた。


『あきちゃん。』

私の声に紫喜が反応した。

「ちょっと、克己!私何にも聞いてないけど!」


「だってあんまり言う必要ないと思って。」


「ん~、そうかも。」


なんてすぐ納得したから
少し拍子抜け。


「克己さん旭さん、後ろの新人すか?」


あ、そうだった。新人、新人。
寿賀ちゃん良いとこついた。


「おう、連れてきたよ。」

挨拶しろよ、とあきちゃんが
その人を前へ押した。