「あ、おかえり」



テーブルに料理を運んでくれていたらしいヒロは

部屋から出てくると


再びキッチンに向かう




玄関を閉めても


靴を脱ぐ気力まで残ってなかったあたしは



そのまま

玄関にしゃがみこんで




号泣してしまった




ふんわり


優しい香りに包まれて



涙がさらに加速していく