「あたし、ちょっとトイレ」



平然を装って



立ち上がる




ヤツは


全てを見透かしたように


冷めた目でこちらを見ている




さゆは



知り合いだと安心したらしく


先ほどのような


警戒態勢ではなくなったようだ